Netflixで配信が始まった日韓共同制作ドラマ『匿名の恋人たち』(ロマンティックス・アノニマス)を、週末に一気見しました。
すでにSNSでも話題ですが、豪華なキャスティングとチョコレートが彩る甘い世界観がとても魅力的。
『トンイ』や『W -君と僕の世界-』など、多くの名作に出演してきたハン・ヒョジュが日本の俳優と共演するとあって、とても期待していました。
「匿名の恋人たち」とは?あらすじ(ネタバレなし)

物語の主人公は、心の病を抱える二人です。
日本屈指の大手製菓メーカーの御曹司である藤原壮亮(小栗旬)は、人気チョコレートショップの代表に就任するものの、幼い頃のトラウマから深刻な潔癖症を抱え、他人に触れることができません。
一方、並外れた腕前を持つ天才ショコラティエのハナ(ハン・ヒョジュ)は、極度の視線恐怖症のため、人の目を見て話すことができないという不器用さを持っています。
恋愛には絶望的に向かない二人が、チョコレートという共通の情熱を通じて運命的な出会いを果たします。
お互いの心の壁をどう溶かしていくのか、その過程がとても切なくて胸キュンする大人のラブストーリーです。
作品情報
- タイトル:Netflixシリーズ『匿名の恋人たち』(Romantics Anonymous)
- ジャンル:ロマンティック・コメディ
- 配信開始日:2025年10月16日(木)
- 配信:Netflix
- 全8話
- 監督:月川翔(映画『君の膵臓をたべたい』、『センセイ君主』、『ディア・ファミリー』など)
- 脚本:キム・ジヒョン(『ポンダンポンダン 王様の恋』など)
- 脚本協力:岡田惠和(連続テレビ小説『ひよっこ』、映画「いま、会いにゆきます」など)
- 主な出演者:小栗旬(藤原壮亮 役)、ハン・ヒョジュ(イ・ハナ 役)、赤西仁(高田寛 役)、中村ゆり(アイリーン 役)、成田凌(藤原孝 役) ほか
- 原作:映画『Les Émotifs anonymes』(匿名レンアイ相談所/ベルギー・仏)
結論(観るのを迷っている方へ)
気軽に見たい方にオススメ!
結論から言うと、「サクッと楽しめる8話構成」と「豪華すぎるキャスティングの共演」が魅力の、軽やかなロマンスドラマでした。
全体としては冷静に「良い作品だった」という温度感です。
早速、作品の感想をネタバレ控えめに書いていきます。
相関図はこちら(Netflix公式Instagram)
■ ヒロインは『トンイ』のあの女優!
韓ドラファンなら、女優ハン・ヒョジュの日韓合作ドラマとなれば絶対に見逃せません。
彼女の透明感が、イ・ハナの繊細で不器用な役どころ(視線恐怖症)とぴったりハマっていて、とてもかわいらしい〜!
若返ってませんか…?(笑)
そして何よりも衝撃だったのが、役作りのために猛特訓したという日本語が本当に流暢だったこと!
言葉って大事ですよね。
日本語が自然だったので、イ・ハナへの感情移入も共感も自然と生まれました。
プロ意識と努力に感動です。
彼女の静かな演技が“感情をうまく表現できない女性”の役に深みを与えていたと思います!
■ その他の出演者について
小栗旬は、やっぱり小栗旬だった!
身長も高くてイケメンで、韓国俳優と並んでもまったく見劣りしない。
鍛え上げた腹筋を見せるシーンは、まるで韓ドラあるある!と思わず笑ってしまいました。(このために鍛えたのかな?)
そして、SNSで「イケオジすぎる」「渋さが増した」と話題になっている赤西仁。確かに納得。
大人の余裕と不器用さを併せ持つ役どころが、今の彼にぴったり。
彼の持つ独特のセクシーな存在感は、やはりドラマの中でも際立っていました。
全盛期とは違う落ち着いた魅力に惹かれた視聴者も多いはず。
一方で、成田凌の役どころについては少し物足りなさも。
繊細な演技ができる俳優だけに、もっと深掘りしてほしかったなと感じます。
それか、もっと重要な役柄で見たかった…
正直、このポジションなら他の俳優でもよかったかも…という“贅沢な無駄遣い感”がありました。
壮亮の友人であり精神科医のアイリーンを演じた中村ゆり。
彼女は韓国にルーツを持つ女優さんで、その日韓両国の感性が、日韓共同制作の本作で重要な役割を果たします。
主人公たちを支えながらも、自身も複雑な過去や不安定さを抱える役どころで、知的で洗練された大人の女性像を見事に演じきっていました。
■ 韓ドラ感覚で観てしまうと、ちょっと薄味と感じるかも
日本と韓国のスタッフ・キャストが協力した日韓共同制作という点は非常に興味深いのですが、やはり8話構成という短さもあり、物語の掘り下げがやや浅めかなと感じました。
16話とか20話の韓ドラと比べると仕方ないですが、もう少し心の変化や背景を丁寧に描いていたら、より印象的な作品になったと思います。
いや、ただ単に韓ドラのテンポに慣れているから、物足りなく感じるだけなのかもしれませんが…。
■ 原作はベルギー・フランス合作映画『匿名レンアイ相談所』
原作は、2010年に公開されたベルギー・フランス合作のロマンティック・コメディ映画『Les Émotifs anonymes』です(邦題:『匿名レンアイ相談所』)。
“社交不安”という心の壁を抱えた二人の男女、チョコレート工場の社長(男性主人公)と天才ショコラティエ(女性主人公)の恋愛を、繊細かつユーモラスに描いた名作。
こちらも気になりますね。
原作の「社交不安」というテーマを、Netflix版では「潔癖症」と「視線恐怖症」という形でアレンジしています。
このアレンジが現代的のため、都会的で静かなトーンに仕上げられているのかも。
■ ラストのカメオ出演がすべてを持っていった!
そして何より衝撃だったのが、最終話のカメオ出演。
まさかの人物が登場し、SNSでも話題沸騰!
正直、ストーリーの余韻が全部吹っ飛ぶほどのサプライズで、最後の最後にテンションが一気に上がりました。
これだけで観る価値あり、と思ってしまいました。
■ オープニング主題歌がイチオシ!
作品の雰囲気をやさしく包み込むオープニングの主題歌が、ドラマとマッチしていてステキでした!
K-POPアイドルグループ LE SSERAFIM(ル セラフィム)のKIM CHAEWON(キム・チェウォン)が歌う「告白」という曲です。
キム・チェウォンにとって初のソロ主題歌で、透明感のある歌声とナチュラルでかわいらしいメロデイが物語の繊細さをより引き立てています。
この曲は、韓国で1999年にリリースされ、長年愛されている歌手パク・へギョンの名曲「告白 (Confession)」を日本語でカバーしたもので、作中でハナ(ハン・ヒョジュ)が学生時代から好きだった曲として、ドラマの中でも登場します。
ハナと壮亮の、不器用な恋の感情を繊細に表現している楽曲ですよね。
観終わったあとも、耳に残る軽やかなこの曲を聞いて、余韻を楽しみました。
まとめ 日韓の魅力を融合した“静かなロマンス”
『匿名の恋人たち』は、派手さはないけれど、心にそっと寄り添うラブストーリー。
豪華な日韓キャストの共演、サクッと見られる8話構成、そしてハン・ヒョジュの流暢な日本語という、見どころ満載の作品でした。
全8話なので、一気見にもぴったり。
チョコレートのようにじんわりと甘い時間を味わってみてください。
▼こんな人におすすめ
- 感情表現が苦手な人の恋に共感したい
- ハン・ヒョジュが好き
- 赤西仁の「今」を見たい
- 1日で完結する作品を探している
- 韓国ドラマを観たことないけど雰囲気を楽しんでみたい
