【韓国ドラマ感想】「世子が消えた〜禁じられた愛〜」レビュー!EXOのスホが時代劇に初挑戦!

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「EXOのスホが時代劇に初挑戦!」と、放送前から話題をさらっていた本作。

ついにAmazon Prime Videoでの配信や、NHK BSでの放送が始まり、気になっている方も多いのではないでしょうか?

私も予告を見て「キラキラしたラブコメかな〜?」なんて思いながら見始めたのですが…。

これが、いい意味で大裏切り!!

権力闘争モノしか興味を示さない夫が、珍しく私と一緒にハマって観ていました(笑)

「アイドル主演の甘いドラマでしょ?」とスルーするのはもったいない!

男性も引き込まれる本格的なサスペンスと、今までの時代劇にはなかった「新しい魅力」が詰まった本作。

その魅力を、完走したての熱量で語ります!

1.あらすじ(ある日突然、世子がさらわれた!?)

朝鮮王朝時代。

王の長男である世子(セジャ)イ・ゴン(スホ)は、異母弟トソン大君(キム・ミンギュ)と親しく、ときにお忍びで宮廷を抜け出しては町の悪人を懲らしめていた。

ある日、ゴンは大妃が男と密会している現場を目撃してしまう。

顔の見えなかった不貞の相手の正体を突き止めようと、ゴンは独自に動き出す。

一方、大妃と国王は、ゴンも婚姻して落ち着くべきだと考え、功臣である御医チェ・サンノクの娘ミョンユン(ホン・イェジ)を妃に迎えることを決める。

しかし、娘が「夫を早死にさせる運命」を背負っていると知ったチェ・サンノクは、“ポッサム(拉致して婚姻させる風習)”を決行し、偽装結婚させて厄払いする。

ところが誤って、お忍びで町に出ていたゴンをさらってしまい、「世子が消えた」という大事件に発展していく。

誘拐した相手が、まさか国の世子だとは夢にも思わないミョンユン。

宮廷ではゴンの失踪に乗じ、王座を狙う勢力の陰謀が動き出し……。

2.作品情報

まずは雰囲気をチェック!公式予告で物語の空気感をどうぞ!

世子が消えた〜禁じられた愛〜 予告編
  • タイトル:世子が消えた 〜禁じられた愛〜(原題:세자가 사라졌다)
  • ジャンル:サスペンス・ロマンス時代劇
  • 放送期間:2024年4月13日〜6月16日(韓国放送)
  • チャンネル:MBN(韓国)
  • 配信:Amazon Prime Video配信中、NHK BS
  • 話数:全20話
  • 脚本:キム・ジス、パク・チョル(『ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜』)
  • 演出:キム・ジンマン(『キルミー・ヒールミー』『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』)
  • 主な出演者:スホ(世子イ・ゴン役)/ホン・イェジ(チェ・ミョンユン役) / キム・ミンギュ(トソン大君役)
  • 原作:なし(オリジナル脚本)

3.結論(観るのを迷っている方へ)

時代劇好きなら絶対にチェックしてほしい、新旧のバランスが絶妙な一作です!

このドラマを例えるなら、あの名作『奇皇后』のようなドラマチックな重厚さをベースにしつつ、テーマをより身近にして20話にギュッと詰め込んだイメージです。

「本格派だけど重厚すぎない」ので、時代劇ファンはもちろん、これから時代劇に挑戦したい方にもおすすめ。

想像以上に見応えのある世界が待っています。

なお、本作は韓国放送時、最終回で自己最高視聴率を記録。

視聴者が後半に向かって増えていったことからも、じわじわ支持を集めていた作品だとうかがえます。

【感想①】時代劇の常識を覆す!王室4人家族の「尊すぎる絆」

まず触れておきたいのが、2021年の人気ドラマ『ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜』との関係です。

実はこのドラマ、脚本家が同じコンビで、世界観を共有するスピンオフ的な位置づけの作品。

「世子をポッサム(誘拐)する」という設定からして、前作ファンにはたまらない遊び心を感じますよね。(前作は王女を誘拐します)

そんなワクワクする幕開けですが、物語の核心にあるのは、宮廷時代劇の常識を覆す「現代的な家族の絆」でした。

宮廷時代劇といえば、「王座のために兄弟で殺し合う」「自分の子を王にするために世子を陥れる」といったドロドロの裏切りが“お約束”です。

ところが、『世子が消えた』の家族は少し違います!

  • 世子ゴンと弟のトソン大君:一人の女性を巡る葛藤はあっても、根底にあるのは深い兄弟愛。
  • 王と王妃:政治的な策略よりも、何よりも「子供たちの命と幸せ」を第一に考える親心。

この4人が、最後までお互いを信じ抜き、守り合おうとする姿は本当に尊い!


私がこのドラマで「時代劇なのに新しい」と感じたシーンが!

それは、世子ゴンとトソン大君が幼い頃、家族4人で凍った湖へ釣りに出かけ、みんなで氷の上を滑って無邪気に遊んでいるシーンです。

時代劇で、王室の一家がこんな風に子供のように笑い転げて遊ぶ姿なんて、ある?と、とても新鮮でした。

物語が進むにつれ、彼らは逃れられない権力闘争に巻き込まれ、時にはお互いを疑いそうになる過酷な状況に追い込まれます。

でも、そんな苦しい局面でふっと思い出すのが、あの「4人で笑い合った氷の上での光景」です。

観ている私も、彼らがピンチになるたびに「お願いだから、惑わされないで!裏切らないで!仲良し家族のままでいて〜!」と心の中で叫んでいました。

【感想②】キャラクターの魅力:気品あふれる世子と、潔いヒロイン、愛され弟

主演の世子ゴンを演じたスホ(EXO)。

もう、一瞬で「この人、高貴な血が流れてるわ…」と納得させられる圧倒的な気品がありました。

そして、観ている間ずっと気になっていたことが一つ。

なんだか…あの人に似てない!?

スホの世子姿、Mrs. GREEN APPLEのボーカル・大森元貴に似てませんか!?

色白で陶器のようなお肌、頬のライン、そして漂うロイヤルな雰囲気。

お顔のアップが映るたびに、Mrs. が頭に浮かび、今にも曲が流れてきそうでした(笑)。


ヒロインのミョンユン(ホン・イェジ)は、潔くてカッコいい!!

世子ゴンと、その弟のトソン大君。二人の素敵な男性から想われるという、時代劇あるあるな設定なのですが…彼女の態度は最初から最後までブレません。

変に思わせぶりな態度をとって兄弟を仲違いさせたり、誤解を招くような行動をしないのがよかった!

自分の心に真っ直ぐで、決めた相手を信じ抜く。

そんな彼女の潔い姿勢のおかげで、ストレスなしに物語に没入できました。


そして、私のイチ推しが弟のトソン大君(キム・ミンギュ)です!

もう、出てくるたびに「かわいい」と声が漏れてしまうほどの愛らしさ。

兄である世子を心から慕い、キラキラした瞳で見つめる姿は、がんばれ〜と応援したくなります。

演じるキム・ミンギュの持ち前の透明感も相まって、最高の「オアシス」でした!

【感想③】ヒリつく権力闘争と迫力の殺陣

「世子がポッサムされる」というキャッチーな設定ですが、中身は驚くほど骨太な本格時代劇です。

もちろん、コメディ要素も随所にありますが、物語の中盤からは、宮廷内の権力争いが一気に加速します。

誰が敵で誰が味方か分からない、ヒリヒリするような心理戦。

そして、ここぞという場面で繰り出される殺陣(たて)のシーンは重厚時代劇そのもの!

全20話という構成ですが、中だるみすることなく、「次はどうなるの!?」という緊張感が続きました。

これも脚本の妙ですね。

【気になる…】感情表現に尺を使いすぎ?展開のテンポに物申す

視聴していて、おしい…と思った点もありました。

それは、「キャラクターの感情表現にかなりの尺を使っている」という点です。

人物一人ひとりの心の揺れや、葛藤、悲しみをとても丁寧に描いてくれるので没入感が深まるのですが。

ただ、その描写があまりにじっくりなため、「早く次の展開が見たい!」というときも。

この「尺の使い方」については、12話程度の現代劇に慣れている視聴者からすると、好みが分かれるポイントかなと感じました。

個人的には、もう少しテンポ良く物語が進んでくれたら、さらにノンストップで観られたかもしれないなぁというのが正直な感想です。

【ぶっちゃけ】サブタイトルの「〜禁じられた愛〜」は不要だった!?

最後に、日本版のサブタイトルについて少し深掘りします。

観始める前は「視聴率狙いのサブタイトルか?」なんて思っていたのですが、実際に完走した今、この言葉の重みを再確認しています。

「禁じられた愛」という言葉、実は二つの大きな悲劇を指しているんだな、と。

  1. 世子ゴンとミョンユン:愛し合っているのに、彼女が「犯罪者の娘」である限り世子とは結婚できない。
  2. 大妃とチェ・サンノク:そもそもこの全ての悲劇の引き金となった、大人たちの「許されない関係」。

そう考えると、このサブタイトルは単なる飾りではなく、物語を貫く重要なテーマであるとも言えます。

この深い意味を知る前に、サブタイトルのせいで、ラブコメ時代劇という先入観を持ってしまうのはもったいない!

「甘いラブコメはちょっと苦手…」という本格時代劇ファンや、私の夫のような権力闘争好きの人たちが、視聴を回避してしまったとしたら、この作品にとっても大きな損失ですよね。

中身は権力闘争や、家族を守るための必死の戦いが描かれている「骨太な時代劇」です。

もしサブタイトルのイメージで視聴を迷っている方がいたら、声を大にして言いたい。

「そのサブタイトル、無視して大丈夫です!中身はガチの時代劇ですよ!」と。

あの本格的な世界観には、原題のまま『世子が消えた』というミステリアスなタイトルだけのほうが、入口としてよかったんじゃないかなと思いました。

4.まとめ

最初は「スホ主演のキラキラしたラブコメかな?」なんて軽い気持ちで手を出した本作ですが、終わってみれば「本格時代劇!」という満足感でいっぱいの作品でした。

特に、時代劇は好きだけどドロドロしすぎるのは疲れるという方や、「新しいマインドを持った時代劇」を観たいという方には、これ以上ない選択肢になるはずです!

サブタイトルに惑わされず、本格時代劇として楽しんでください!


『世子が消えた』はどこで観られる?

現在、以下のプラットフォームやチャンネルで視聴可能です。(2026年1月時点)

  • Amazon Prime Video(配信中)
  • NHK BS 毎週木曜 よる10時45分/再放送 毎週金曜 午後5時00分
  • NHK BSプレミアム4K 毎週日曜 よる9時00分(絶賛放送中)

「キラキラ系でしょ?」と食わず嫌いするのはもったいない!

ぜひ世子ゴンが切り拓く「運命の物語」をその目で確かめてみてください。