王妃が主役の時代劇って、実はかなりレアだと思いませんか。
たいていの歴史ドラマは、王や世子が中心で、王妃は「そばにいる人」として描かれることが多い。
でも今回紹介する5作品は、ちゃんと王妃の人生が主役です。
守られるだけじゃなくて、守るために選び続けた人たち。
愛か権力か、そんな簡単な話じゃなくて、どっちも抱えたまま進むしかなかった女性たちの物語。
観終わると、時代劇の王妃の見え方がちょっと変わるかもしれません。
年間40本以上観る韓ドラ好きの私が、その中でも特に印象に残った5作品を厳選しました。
ジャンルも年代もバラバラですが、どれも「王妃という立場の女性」を真正面から描いた骨太な作品です!
1. 奇皇后(2013年・全51話)
高麗の女性が、元(げん)の皇后にまで上り詰めた史実をもとにした作品。
放送:2013年/配信:U-NEXT(2026年5月現在)
高麗出身のキ・ヤン(スンニャン)が、政治の道具として元の宮廷に連れてこられるところから始まります。
身分も後ろ盾もない。それでも、意志と聡明さだけで生き抜いて、皇后にまで上り詰める。
実在の人物・奇皇后(キ・ファン)をモデルにした作品です。
ハ・ジウォン演じるスンニャンを中心に、チ・チャンウク演じる元の皇帝タファン、チュ・ジンモ演じる高麗王ワンユとの三角関係もあって。
気づいたら51話、観終わっていた。それくらい引き込まれます。
強くて、悲しくて、それでも美しい。時代劇が好きならいつかは観てほしい作品です。
■見どころ
スンニャンが宮廷の試練を乗り越えるたびに成長していく過程と、ワンユとの切ない三角関係。
壮大なスケールの宮廷シーンも圧巻です。
✔ こんな人に
・スケールの大きな歴史ドラマが見たい
・ハ・ジウォン、チ・チャンウクのファン
・長編でどっぷり浸かりたい
✖ こんな人には向かない
・51話は長すぎると感じる人
・ライトな恋愛メインが見たい人
2. 七日の王妃(2017年・全20話)
わずか7日間しか王妃でいられなかった女性の物語。涙なしでは観られません。
放送:2017年/配信:U-NEXT(2026年5月現在)
朝鮮王朝の端敬王后(タンギョン王后)をモデルにした悲劇の時代劇。
二人の王に愛されながら、歴史の波に翻弄されたヒロインを描きます。
燕山君(ヨンサングン)と中宗(チュンジョン)、それぞれとの関係が丁寧に描かれており、どちらにも感情移入してしまうのが苦しいところ。
全20話とコンパクトにまとまっており、韓国時代劇の入門としても向いています。
パク・ミニョンの涙の演技が素晴らしい!!
■見どころ
わずか7日間で廃位されるという史実の重さ。
ヒロインが自分の運命を受け入れていく後半の展開は、胸が締め付けられます。
✔ こんな人に
・泣ける時代劇が見たい
・パク・ミニョン、ヨン・ウジンのファン
・20話以内のコンパクトな作品が見たい
✖ こんな人には向かない
・ハッピーエンドじゃないと苦しい人
・爽快感・痛快系が見たい人
3. 哲仁王后 俺がクイーン(2020年・全20話)
現代の料理長が、朝鮮時代の王妃に転生してしまったら?笑えて、でも泣ける。
放送:2020年/配信:U-NEXT・Netflix(2026年5月現在)
現代の男性シェフの魂が、朝鮮時代の哲仁王后の体に宿ってしまうというコメディタイムスリップ時代劇。
男性が王妃の体に入ってしまう、というギャップがそのままコメディになっています。
「時代劇って笑えるの?」を更新してくれた作品。
序盤はとにかく笑える。でも中盤以降、だんだんシリアスになっていって…
その緩急がすごくうまい。
シン・ヘソンとキム・ジョンヒョンの掛け合いが絶妙で、気づいたら二人の関係を応援している自分がいます。
「時代劇は重くて苦手」という方にこそ観てほしい作品。
全20話なのにサクサク観られます。
■見どころ
宮廷の常識を全無視する王妃(中身は現代人)と、振り回される周囲のリアクション。
後半の感情的な展開との落差がクセになります(笑)
✔ こんな人に
・笑える時代劇が見たい
・シン・ヘソン、キム・ジョンヒョンのファン
・タイムスリップもの・転生ものが好き
✖ こんな人には向かない
・史実重視・硬派な時代劇が見たい人
・コメディタッチが苦手な人
4. 于氏王后(2024年・全8話)
王妃が、王を探しに宮廷を飛び出す。24時間の追走時代劇。
放送:2024年/配信:U-NEXT(2026年5月現在)
舞台は高句麗。伝説的な英雄だった王・コ・ナンム(チ・チャンウク)が突然謎の死を遂げます。
子どものいない王妃ウ・ヒ(チョン・ジョンソ)には、24時間以内に次の王を連れてくるか、殺されるかの二択しかない状況。
時代劇の王妃って、だいたい「守られる存在」として描かれますが、ウ・ヒは違います。
自ら宮廷を飛び出して、逃げながら、戦いながら、次の王を探しに行く。
「選ばれる」んじゃなくて、「自分で選ぶ」。その覚悟がこの作品の核心です!
逃げて、戦って、また逃げて。息をつく暇もなくて、気づいたら8話観終わってました。
ちなみに、王の死後に弟と婚姻し王妃の座につくという展開、実際の史実に基づいています。
フィクションかと思いきや、意外と史実が背景にあったのも興味深いですよね。
ありきたりな時代劇に飽きてきたなら、これを観てみてください。
■見どころ
逃げる・戦う・駆け引きする王妃。か弱くない主人公が全力で状況を打開していく姿は、スカッとします。映画的なスケール感の戦闘シーンや衣装も見もの。
✔ こんな人に
・アクション要素のある時代劇が見たい
・8話でコンパクトに一気見したい
・チョン・ジョンソ、チ・チャンウクのファン
・ダークで骨太な人間ドラマが好き
✖ こんな人には向かない
・じっくりした宮廷ロマンスが見たい人
・グロい描写や過激な性描写が苦手な人(複数あり)
・歴史考証にこだわりが強い人
5. 元敬〜欲望の王妃〜(2025年・全12話)※日本配信は2話分割で全24話
朝鮮王朝の「最強夫婦」とも「最悲夫婦」とも言えるふたりの物語。
放送:2025年/配信:Amazon Prime Video (アジアプレミアム)、ABEMA(2026年5月現在)
朝鮮王朝を建国した太宗・イ・バンウォンと、元敬王后の夫婦関係を描いた作品。
とにもかくにもチャ・ジュヨン演じる元敬王后が、本当に美しいです!
その美しさの中に、じわじわと滲んでくる孤独がつらい…
また、イ・バンウォンは、歴史的に「冷酷な暴君」として描かれることが多い人物ですが、このドラマのイ・バンウォン(イ・ヒョヌク)は違います。
自分の信じる国を作るための信念があって、それでいて一人の男としての葛藤もある。
表面的には「壮大な夫婦喧嘩」に見えるかもしれないけど、実は権力と感情が交錯する濃密な心理戦です。
■見どころ
政略的に結婚した二人が、権力の頂点に立つにつれてすれ違っていく過程。
「愛し合っているのになぜ」という理不尽さが胸にきます。
✔ こんな人に
・夫婦の葛藤を描いたドラマが見たい
・朝鮮王朝建国期の歴史に興味がある
・チャ・ジュヨン、イ・ヒョヌクのファン
✖ こんな人には向かない
・明るくハッピーな展開が見たい人
・複雑な政治ドラマが苦手な人
まとめ
「王妃が主役」というだけで、これだけ違う作品が揃っているのが韓国時代劇のおもしろさです。
まず何を観るか迷っているなら、笑えるコメディ「哲仁王后」、または、涙なしでは観られない「七日の王妃」からがおすすめ。
骨太な大作を覚悟して挑むなら「奇皇后」、短くてスリリングなものが見たいなら「于氏王后(8話)」、夫婦の人間ドラマに浸りたいなら「元敬」という選び方もあります。
どれも全話観た上でお伝えしています。
玉座の女性たちの物語、ぜひ一本から試してみてください。
あなたはどの王妃の物語が気になりましたか?
