今回観たのは、朝鮮時代の令嬢が現代へタイムスリップしてくるラブコメ「烈女パク氏契約結婚伝」。
じつは少し前に「素晴らしき新世界」を観て、そういえば朝鮮時代から現代へ来るこの作品を観そびれていたな⋯と思い出し、あわてて視聴しました。(素晴らしき新世界の感想はこちら)
「素晴らしき新世界」でハードルが上がっていたのに、クスッと笑える場面もたくさんあって意外と面白くて。
観忘れていた自分を軽く説教したくなりました(笑)
そんな「烈女パク氏契約結婚伝」の魅力をネタバレなしで「素晴らしき新世界」との比較なども交えつつまとめます!
1.あらすじ
時は朝鮮時代。
聡明で裁縫の才能にも恵まれた両班家の令嬢パク・ヨヌ(イ・セヨン)は、結婚初夜に夫を亡くし、”烈女”として生きることを求められます。

“烈女”とは、夫を亡くしたあとも再婚せず、貞節を守り通す女性のこと。
そんなある日、何者かに井戸へと突き落とされてしまいます。
ところが目を覚ますと、そこは約200年後——2023年のソウルのど真ん中でした。
戸惑うヨヌを助けたのは、亡き夫と瓜二つの顔を持つ現代の御曹司・カン・テハ(ペ・イニョク)。
事情があって結婚を急ぐテハは、ヨヌに「契約結婚」を提案します。
朝鮮の価値観そのままのヨヌと、現代のドライなテハ。噛み合わない二人の偽装夫婦生活が、幕を開けます。
2.作品情報
- タイトル:烈女パク氏契約結婚伝
- 原題・英題:열녀박씨 계약결혼뎐 / The Story of Park’s Marriage Contract
- ジャンル:タイムスリップ・ロマンティックコメディ(時代劇要素あり)
- 放送期間:2023年11月24日〜2024年1月6日(本国放送)
- チャンネル:韓国MBC(金土ドラマ)
- 配信:U-NEXT(日本独占/2024年12月24日〜)
- 話数:全12話
- 監督・脚本:演出:パク・サンフン/脚本:コ・ナムジョン
- 主な出演者:イ・セヨン(パク・ヨヌ)、ペ・イニョク(カン・テハ)、チュ・ヒョニョン(サウォル)、ユ・ソンホ(カン・テミン)
- 原作:ネイバーウェブ小説『열녀박씨 계약결혼뎐』(キム・ノウル)
予告編で雰囲気をチェック!
3.結論(観るのを迷っている方へ)
肩の力を抜いて楽しめる、タイムスリップ・ラブコメ!おもしろい!
結論から言うと、忘れていたせいか(?)うれしい誤算の一本でした。
ただ、がっつり本格的な時代劇を期待して観ると、少し肩透かしかもしれません。
タイムスリップもので、物語の大半は現代が舞台。韓服姿がたっぷり…というわけではありません。
でも、そのぶん朝鮮からやってきたヨヌが現代に戸惑うギャップが軽やかで、笑える!!
重すぎず、後味もよくて、気楽に楽しめました。
「素晴らしき新世界」のような、朝鮮×現代のギャップものが好きだった方なら、きっと楽しめるはずです!
4.見どころ
■ イ・セヨンの”時代劇の女王”っぷりと、愛らしいギャップ
やっぱりこの人は、時代劇の人だなあ——そう思わずにいられないのが、主演のイ・セヨンです。
「赤い袖先」をはじめ、韓服を着たときの佇まいが本当に別格で、凛とした所作についつい見惚れてしまいます。
そんな朝鮮の”烈女”ヨヌが、2023年のソウルにいきなり放り込まれるのだから、ギャップがすごい。
コンビニも車も初めてで、そのたびに見せる大真面目なリアクションが、とにかく笑える!
チョコパイを「黒くて甘い、丸いもの」として感激していたりして、そのいちいちが可愛くて。(笑)
かと思えば、いざというときには朝鮮の女性としての芯の強さと気高さも見せる。
この落差を、コミカルにもいじらしくも演じ分けられるのは、やっぱりイ・セヨンの演技力あってこそ。
そしてもうひとつ、この作品ならではだなと思ったのが衣装です。
じつはヨヌ、現代ではデザイナーとして、韓服のエッセンスを取り入れた洋服を手がけていきます。
韓服の美しいラインや色づかいを、現代のドレスやワンピースに落とし込んだデザインがとても斬新で素敵で。
純粋な韓服姿とはまた違う形で、イ・セヨンの佇まいの美しさが堪能できました。スタイル良すぎ!
■ ペ・イニョクのツンデレ変化に、ニヤニヤが止まらない
お相手役の御曹司・カン・テハを演じるのは、ペ・イニョク。
最初は感情を消したように冷たかったテハが、ヨヌに振り回されるうちに、少しずつ人間味を取り戻していきます。
口ではそっけない態度をとりながら、いざヨヌが困っていると、つい手を差し伸べずにいられない。
そんな言動のちぐはぐさが、なんとも憎めない。
その”ツンデレ”な変化は、「素晴らしき新世界」のチャ・セゲと通じるものがあります♥
そして、ここからは完全に余談ですが——このテハを見て、うちの夫がひとこと。
「この人、坂口健太郎に似てない?」
言われてみれば…たしかに、やわらかい二枚目の雰囲気が、どこか重なる気もします。
しかも面白いことに、ヒロインのパク・ヨヌを演じるイ・セヨンは、坂口健太郎ご本人と共演済み。
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」(辻仁成とコン・ジヨンの小説が原作)で、二人はまさかのW主演でした。
坂口健太郎にとっては、初めての韓国ドラマ出演作。

「愛のあとにくるもの」切ない作品だったね〜
つまりイ・セヨンからすると、”夫役が坂口健太郎似”。ご本人はどんな気持ちで演じていたのかな、なんて余計なことを考えてしまいました(笑)
■ 王道ラブコメだと思いきや、前世と現世をつなぐ”謎”も
てっきりドタバタの王道ラブコメだと思って観始めましたが、じつは本作、ただ笑って観るだけの作品ではありません。
「なぜヨヌは、200年の時を越えて現代にやってきたのか」。
その謎が、物語をぐいぐい引っぱっていきます。
朝鮮での過去と、現代での二人の運命が少しずつ絡み合っていく構成が、思っていた以上によく練られていました。
「素晴らしき新世界」でタイムスリップものの面白さを味わった直後だったこともあって、この”謎解き”の部分が、私にはより引き込まれる要因だったと思います。
とはいえ、同じ”朝鮮×現代”でも、二つの作品は方向性がけっこう違います。
「素晴らしき新世界」が憑依もので、サスペンス色の濃いラブサスペンスだとしたら、本作は本人がまるごとタイムスリップしてくるぶん、笑いの多い軽やかなラブコメ寄り。
同じような設定でも、こんなに味わいが変わるんだなあと、見比べる面白さもありました。
全12話とコンパクトなぶん、中だるみせずに一気に観られるのもよかったです。
■ サブカップルの掛け合いに、ほっこり
そして、この作品を語るうえで外せないのが、サブカップルの存在。
ヨヌに仕える侍女・サウォル(チュ・ヒョニョン)と、テハの秘書・ホン・ソンピョ(チョ・ボクレ)のやり取りがいい味出してました。

サウォルはヨヌを追いかけてタイムスリップするよ!(笑)
主役の二人が運命や”謎”でシリアスになる場面もあるなかで、この二人の掛け合いには、思わず頬がゆるみます。
気づけば、すっかり和まされていました。
終わってみれば、この二人も含めて、登場人物みんなに愛着がわいてしまった感じです。
5.まとめ|烈女パク氏契約結婚伝はこんな人におすすめ!
期待以上の楽しさだった「烈女パク氏契約結婚伝」。
笑えてキュンとして、”謎”にひきこまれて、観終わったあとはさわやかな気分になる。
そんな本作は、こんな方におすすめです。
✔ こんな人におすすめ
- タイムスリップ×契約結婚のラブコメを、気軽に楽しみたい人
- イ・セヨンの演技や、凛とした韓服姿が好きな人
- 「素晴らしき新世界」「屋根部屋のプリンス」など、朝鮮×現代のギャップものが好きな人
- 甘いだけじゃなく、”謎”にも引き込まれる展開が好きな人
✖ こんな人には向かないかも
- がっつり本格的な時代劇を期待している人(現代シーンが多めです)
- 重厚な人間ドラマや、ドロドロした展開が観たい人
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