【韓国ドラマ感想】「夜に咲く花」レビュー!笑って泣ける“覆面ヒロイン”が魅せる新時代劇!

韓国ドラマ

SNSでも大きな話題となり、韓国で視聴率18.4%を記録したMBC金土ドラマ痛快時代劇が、ついにU-NEXTで独占配信されましたね。

時代劇好きとして注目していましたが、最近U-NEXTで無料になったので3連休に一気見しました!

ちょうど「暴君のシェフ」を観終わったあと、あちこちのドラマに手を出しては挫折する韓ドラ難民になっていたので、いいタイミングでハマりました。

観終わってから、この作品も「暴君のシェフ」と同じチャン・テユ監督作品だと知って「なるほど!」と納得!

この面白さ、軽快さ、脇を固めるキャストが「暴君のシェフ」とほぼ同じ…。どうりで。

「夜に咲く花」の成功が、「暴君のシェフ」へ繋がったのかもしれません。

「夜に咲く花」とは?あらすじ(ネタバレなし)

画像:mbc「夜に咲く花」ポスター

本作の主人公は、左議政宅の嫁であるチョ・ヨファ。

彼女は15年前に婚姻直前に夫を亡くした寡婦として、昼間は家の中でひっそりと貞淑に暮らしています。

しかし、夜になると覆面をつけ、城壁を飛び越えて困っている人々を救う義賊に変身!

そんな二重生活を送るヨファが、ある夜、捜査中の若き従事官パク・スホと偶然出会い、予測不能なロマンスとアクションが展開していくという物語。

作品情報

  • タイトル:夜に咲く花(原題:밤에 피는 꽃)
  • ジャンル:時代劇 / アクション / コメディ / ロマンス
  • 放送期間:2024年1月12日~2月17日
  • チャンネル:MBC
  • 配信:U-NEXT(独占配信)
  • 全12話
  • 監督:チャン・テユ、チェ・ジョンイン、イ・チャンウ(チャン・テユは『星から来たあなた』『暴君のシェフ』等)
  • 脚本:イ・セム、チョン・ミョンイン
  • 主な出演者:イ・ハニ(チョ・ヨファ役)、イ・ジョンウォン(パク・スホ役)
  • 原作:ウェブ漫画とドラマが同じ原案から同時期に企画・制作

結論(観るのを迷っている方へ)

超オススメ!

「時代劇って重そう…」と思っている方にこそ見てほしい!

アクションとコメディ、ロマンスが絶妙にブレンドされ、テンポの良さと軽妙なやりとりが光るフュージョン時代劇の最高傑作です。

シリアスな題材をコミカルに描きながらも、根底にあるテーマは“女性の生きづらさ”と“正義”

この記事では、作品の魅力をネタバレ控えめにレビューします。

昼と夜のギャップに心を掴まれる!

ヒロイン、ヨファの二面性がとにかく魅力的!

昼は寡婦として息を潜めていますが、夜になると困った人を助ける義賊に変身。

この昼の「ひっそり」と夜の「痛快」のコントラストが面白い。

特に、昼のヨファが厳しい姑(キム・ミギョン)の目を盗んだり、感情を抑圧したりする中で見せる表情の変化がクセになる!

最初の数話で、この二重生活に引き込まれること間違いなしです。

コメディ・アクションのテンポが最高!

「暴君のシェフ」もそうでしたが、やはりチャン・テユ監督の演出は軽快さと映像美のバランスが最高です。

本作も、シリアスな背景をコミカルなアクションで覆い尽くし、時代劇の堅苦しさを感じさせず、視聴者を飽きさせません。

衣装や夜のシーンの色彩も鮮やかで美しく、最後まで軽快に楽しめました。

「暴君のシェフ」の美食描写とはまた違う、マンガ的なコミカルな演出が光っていて、これが高視聴率につながったのだと思いました。

イ・ハニの笑顔が最高!キム・ミギョン姑との名コンビ!?

私はイ・ハニの、このニコーッとした笑顔にやられましたー!

画像:mbc「夜に咲く花」サイト

主演のイ・ハニは、元ミス・コリアの美貌に加え、コメディとアクションを完璧にこなしていて圧巻の一言です。

SNSでは彼女のしなやかなアクションが絶賛されていましたが、実は私が印象的だったのは、彼女の明るい笑顔!

夜の義賊の時のイキイキとした表情も最高なのですが、昼の寡婦として姑の機嫌を伺いながらふと見せる「心の声がダダ漏れ」表情や姑役のキム・ミギョンとの、表情だけで会話する掛け合いがおもしろくて笑いのツボでした。

イケメン俳優イ・ジョンウォン発見!

相手役のイ・ジョンウォンを本作で初めて知ったのですが、そのイケメンぶりにすっかり魅了されました!

画像:mbc「夜に咲く花」サイト

「今までどこに隠れていたの?」

端正な顔立ちと、韓服姿が似合うこと、、、とっても魅力的でした。

イ・ハニとの年の差ケミも、若き従事官としての実直さと、義賊への恋心に戸惑う繊細さがうまく表現されていて、違和感なし!完璧です!

脇を固める鉄板の布陣

「夜に咲く花」を観ていて、デジャヴを感じた人はいませんか?

冒頭で触れたようにキャスティングにもチャン・テユ監督ならではの「鉄板の布陣」が見て取れます。

思わず「また会えた!」と言いたくなる豪華メンバーです!

名優たちの「華麗なる七変化」をチェックしましょう!


まずはチョ・ジェユン!

画像:mbc「夜に咲く花」サイト

「暴君のシェフ」ではユナ(ヒロイン)と料理対決をする四川料理の達人でしたが、本作では裏で悪事を働く冷酷な商団主として登場します。

料理の達人から一転、憎らしい悪役に徹する演技力には脱帽。


王の親友で補佐官だったオ・ウィシクも再登場。

画像:mbc「夜に咲く花」サイト

「暴君のシェフ」での軽妙なやり取りが印象的でしたが、今回は物語の謎に深く関わる重要な商人役です。

どちらの役も物語の鍵を握るキーマンですが、官僚(都承旨)からミステリアスな商人への変身に注目!


また、キム・グァンギュはベテラン料理人から、本作では禁衛大将という武官の役へ昇進(?)しています。

画像:mbc「夜に咲く花」サイト

役職は変わっても、相変わらず表情で笑わせてくれる安定感はさすが!


そして、キム・ヒョンムクは、「暴君のシェフ」で、権威的な明の使臣役を演じ 緊張感を高めましたが、「夜に咲く花」では物語序盤で事件の鍵を握る戸曹判書役に。

画像:mbc「夜に咲く花」サイト

彼の登場はいつも「何か起こる」予感がします!


さらに、ソ・イスクのような大御所が権力の中枢を固めているおかげで、フュージョン時代劇とはいえ、物語全体に確かな緊張感と格上感が生まれています。

私は奇皇后の尚宮役が印象的でしたが、暴君のシェフではインジュ大王大妃、本作では戸曹判書の妻役で存在感を発揮!

画像:mbc「夜に咲く花」サイト

このように、脇役キャストが別の役で再登場するのを見るのも、韓ドラ沼の楽しみ方の一つですよね。

思わずニヤリとしてしまいます!

完成度の高い結末!

全12話という短い構成ながら、物語の核となる過去の因縁から、ヨファとスホのロマンス、そしてヨファの義賊としての運命までが、見事に描き切られていたため、個人的には大満足。

最終回は、ヒロインの生き方を力強く肯定するような素晴らしいフィナーレで、視聴後に非常に爽快な気持ちが残りました。

最後までテンポを崩さず突き進み、作品のテーマを完璧に着地させた、完成度の高い時代劇だと思います。

強いて言えば、もうすこーしだけ、ヨファとスホのロマンスも観たかったな。

まとめ 「夜に咲く花」はこんな人におすすめ!

『夜に咲く花』は、アクション・笑い・ロマンスのバランスが心地よい“新感覚時代劇”
イ・ハニの魅力を存分に引き出しながら、古典的な時代劇の枠にとらわれないストーリー展開で最後まで楽しめます。

  • 時代劇はちょっと苦手だけど挑戦してみたい人
  • シリアスすぎない時代劇を見たい人
  • 質の高いアクションとロマンスを同時に楽しみたい人
  • 映像美と軽快なテンポで一気に完走できる作品を探している人
  • 『暴君のシェフ』が面白かった人

覆面をつけて夜を駆ける寡婦の活躍に、見終わったあとにスカッと爽快な気持ちになる作品です。

ぜひ、この痛快時代劇を体験してみてください!