韓国ドラマの時代劇が大好きな私が、今回はNetflixオリジナルの「トングン -呪いの宮-」について書いていきます。
Netflixオリジナル時代劇が来る!と知ってから、配信日をずっと楽しみに待っていました。
しかも主演は、これが除隊後の復帰作となるナム・ジュヒョク。
ただ正直に言うと、この作品はすこーし感想が書きづらかったです(汗)
夢中で観たのは本当。展開も面白かったし、映像もきれいでよかった。
なのに観終わったあと、心に残ったものが思ったより少なくて。
「面白かった?」と聞かれたら少し口ごもってしまう、それでも最後まで一気に観てしまった。
そんなねじれた1本について、ネタバレなしで正直にお伝えします。
1.あらすじ
舞台は、朝鮮王朝を思わせる架空の王朝。
その王宮にある「東宮(トングン)」は、奇怪な幽霊や怨霊がさまよう、呪われた場所として恐れられていました。
呪いを解くため、王(チョ・スンウ)が呼び寄せたのが、霊界を行き来できる“もののけ捕り”のグチョン(ナム・ジュヒョク)と、霊の声を聞く能力を持つ宮女のセンガン(ノ・ユンソ)です。
2人は王命を受け、東宮で起きる怪異と向き合うことになります。
その先で待っていたのは、王家に隠された恐ろしい秘密と巨大な陰謀でした。
2.作品情報
- タイトル:トングン -呪いの宮-
- 原題/英題:동궁(東宮)/The East Palace
- ジャンル:オカルト時代劇/ミステリー/ダークファンタジー/ホラー
- 配信開始日:2026年7月17日
- 配信:Netflix(世界独占配信)
- 話数:全8話(リミテッドシリーズ・1シーズン完結)
- 監督:チェ・ジョンギュ(「悪魔判事」)
- 脚本:クォン・ソラ+ソ・ジェウォン(「客 -ザ・ゲスト-」「不可殺 -永遠を生きる者-」のコンビ)
- 主な出演者:ナム・ジュヒョク、ノ・ユンソ、チョ・スンウ、チャン・ヨンナム、テ・イノ、ファン・ヨンヒ/クァク・ドンヨン(特別出演)
- 原作:なし(オリジナル作品)
3.結論(観るのを迷っている方へ)
時代劇好きより、オカルト好きにすすめたい1本!
これが全8話を観終わった私の、いちばん正直な結論です。
数字だけ見れば、この作品はとんでもない大ヒット。
Netflixの非英語TVシリーズ部門で世界2位、配信3日で490万視聴数(2026年7月13〜19日の週)。さらに7月22日時点で、韓国・香港・タイ・フィリピン・インドなど27か国のTOP10入り(Netflix発表)。
実際、話題になるだけあって(私は怖さもあって)、引き込まれました。
気づいたら次の話を再生し一気見してました。
なのに⋯
観終わったあと、なぜか感動が薄かった。
ロスにもならず、「面白かったね」で終わってしまった感覚というか、もやもやするというか⋯。
期待しすぎたのかもしれません(汗)
私は時代劇が好きなので、つい「時代劇枠の当たり」を期待して観始めてしまったところがあって。
でもこの作品の芯にあるのは、宮廷の政治劇よりもオカルトとホラーのほうだったな、と。
だから、時代劇として観るとちょっと物足りなくて、怖い雰囲気や世界観を味わうものとして観ると満足度が上がる。そういうタイプだと思います。
韓国メディアのレビューも賛否両論で、「既視感がある」「どんでん返しの乱発」といった辛口な指摘も出ているみたい。
4.見どころ
■ 宮廷×オカルト、この世界観の作り込みはすごい
この作品でいちばんに伝えたいのは、映像がきれいなこと。
そして、もののけと戦うシーンはVFX撮影の技術がすごい!
王宮の重たい静けさと、そこに滲み出してくる不穏さの混ざり具合がいいバランスです。
全体的に暗い雰囲気の映像で、灯りの届かない回廊とか、誰もいないはずの部屋とか、画面の端が気になって仕方ない。
そして東宮という舞台設定が効いてる!
次の王が育つ、王室でいちばん大事にされるはずの場所。そこが呪いの中心になっているという構図だけで、もう不吉さが伝わってきます。
1話観て、「あ、これは世界観で押し切るタイプの作品だな」と分かりました。そしてその世界観は、最後まで一切ブレなかったです。
ちなみに、私はホラーがけっこう苦手なタイプ。
でもこの作品は、そんな私でもちゃんと最後まで観られました。
ゾッとする場面はあるけど、耐えられないほどではない、というレベル感。
ホラーに慣れていない人でも、意外と大丈夫だと思います。
■ ナム・ジュヒョクとノ・ユンソ、2人の存在感が光る
グチョン役のナム・ジュヒョク、良かったです。
長身と手足の長さがそのまま出て、刀を振るうアクションのシルエットがとにかくきれい。
もののけ捕りとしての「疲れ」も顔に出ていて、ただ強いだけのお兄さんになっていなかったのが好印象。
兵役を終えてからの復帰作という文脈も込みで、ファンなら観る価値あり!
そして、センガン役のノ・ユンソ。
この人は表情がとても良くて、引き込まれました。
霊の声が聞こえてしまうという、ずっと怖い思いをし続ける役どころ。
本格的な時代劇はこれが初めてだそうですが、まったくそうは思えない安定感!
他の出演作も観てみたくなりました。
■ 宮中サイドの面々が、画面をぐっと締めてくれる
王イ・ヨン役のチョ・スンウ。
呪いに巻き込まれ、グチョンとセンガンを東宮に招き入れる立場の王です。
この人が出てくると、シーンの空気がぜんぶ変わる。
王としての威厳と、追い詰められている人間の脆さが同時にある感じで、目が離せなかったです。
そして大妃役のチャン・ヨンナム。この方が宮中側の重さを、しっかり支えてくれていました。
大妃という立場のキャラクターって、それだけで宮廷モノの緊張感を作ってくれる存在ですよね。
世子役のクァク・ドンヨンは特別出演。登場シーンは限られますが、物語のすべてが動き出すきっかけを担う、大事な役どころです。
■ コモクサリがキモカワ!
そしてもうひとつ、この作品を語るうえで絶対に外せないのがコモクサリ!
小さくて真っ黒な、もののけです。
本来なら「怖い側」の存在のはずなのに、これが…キモカワ(笑)
ちょこちょこ動くたびに、こっちの気がそっちに持っていかれる。
不気味なはずなのに、気づいたら目で追ってしまっているんですよね。
重たい空気の作品なので、この子の存在がいい抜きになっていました。
コモクサリ人気、絶対出ると思った…!グッズ化しそう(笑)
■【正直パート】どうして感動が薄かったのか
ここからが、この記事でいちばん書きたかったところ。
展開も面白い、映像もきれい、俳優も良い。それなのに、なぜ私の心はそこまで動かなかったのか。
観終わってから考えて、たどり着いた答えは「2人が戦う理由が弱い」ということでした。
グチョンとセンガン。
この2人が、なぜそこまでして呪いに立ち向かうのか。何を守りたくて、何を捨てる覚悟があるのか。
そこが、私の中で最後までしっくり来なかった気がします。
だから怖いシーンは怖いんだけど、「この2人に無事でいてほしい!」という祈るような気持ちにはなりきれなくて。
ホラーやオカルトって、結局は「守りたいものがあるから怖い」ジャンルだと思うんです。
そこが薄いと、どれだけ画が怖くても、心の芯までは刺さらない。
もうひとつ思ったのが、2人の愛の描写がもっとあれば印象は違ったかも、ということ。
霊の声が聞こえる宮女と、もののけを追う“もののけ捕り”。
この2人って、設定だけでもう「同じ痛みを分かり合える関係」になれるはず。
その距離が縮まっていく過程をじっくり観せてくれていたら、私はもっと共感&没入していたと思います。
全8話という尺の中で、謎解きとどんでん返しに時間を使った分、ここが削れてしまったのかな、と。
あとから韓国のレビューを読んだら「物語の必然性が緩い」と書かれていて、あ、私が引っかかったのはここだったんだ、と腑に落ちました。
面白かったのに惜しい。そういう作品でした。
5.まとめ|トングン -呪いの宮-はこんな人におすすめ!
心の芯まで刺さるかどうかは、たぶん観る人の期待の持ち方で変わってくる作品だと思いました。
最後に、どんな人に向いているのかをまとめておきますね。
✔ こんな人におすすめ
・オカルト、ホラー、ダークファンタジーが好きな人
・ホラーは苦手だけど、雰囲気のある時代劇は観てみたい人
・ナム・ジュヒョクのファン、彼のアクションが観たい人
・ノ・ユンソの演技が気になる人
・全8話でスパッと完結する作品を探している人
✖ こんな人には向かないかも
・宮廷の政治劇や人間ドラマをがっつり味わいたい、王道の時代劇好きな人
・主人公2人の恋愛やエモさで泣きたい人
期待の方向さえ合っていれば、しっかり楽しめる作品だと思います。
私みたいに「時代劇枠」として観ると、ちょっと肩透かしを食らうかも(汗)
でも8話なので、週末に一気観するにはちょうどいいボリューム!
気になった方は、ぜひNetflixでチェックしてみてくださいね~♪
