【韓国ドラマ感想】「濁流」ロウンの目の演技に泣いた|多くの人に観てほしい名作

韓ドラレビュー/特集

観終わった今、声を大にして言いたい。めちゃくちゃ良かったです…!

Disney+初のオリジナル韓国時代劇「濁流」。
時代劇好きな私にとっても、久しぶりの”がっつり時代劇”で、大満足の一本でした。

「恋慕」でロウンのファンになって以来、主要な出演作はぜんぶ追いかけてきた私にとって、彼の新作は問答無用でチェック案件です。

…なんですが。実は最初、ちょっとつまずきました。
暗いし、暴力的なシーンも多くて。「あれ、今回は私には合わないかも…?」と。

ところが。2話のラストで、全部ひっくり返されました。

ロウンの目の演技に、気づいたら涙がぼろぼろ。
「え、なんで泣いてるの私!?」ってなりながら、そこからはもう止まらない。夢中で最後まで一気見してしまいました。

これまで観てきた時代劇の中でもかなり異色な作品。
もっと多くの人に観てほしい!——そんな熱量で、ネタバレなしで感想書いていきます。


1.あらすじ

舞台は朝鮮。国じゅうの金と物資が集まる漢江一帯・京江(キョンガン)。その中心的な港町・麻浦(マポ)は、弱肉強食の世界でした。

元締めや賄賂まみれの役人が幅を利かせ、労働者も商人も搾取され、逆らえば容赦なく川へ蹴り落とされる…そんな無法地帯です。

主人公チャン・シユル(ロウン)は、汗と泥にまみれて働く最下層の荷運び労働者。その日を生き延びるだけで精いっぱいの日々。

一方、朝鮮最大の商団「チェ氏商団」の末娘チェ・ウン(シン・イェウン)は、並外れた商才で頭角をあらわす女性。

身分も立場もまるで違う二人。そこにチョン・チョン(パク・ソハム)の運命も交差して——濁りきった時代を、それでも人間らしく生き抜こうとする3人の物語が動き出します。


2.作品情報

  • タイトル:濁流
  • 原題:탁류(濁流)
  • ジャンル:時代劇/アクション・ヒューマンドラマ
  • 配信開始日:2025年9月26日(初回3話、以降 毎週金曜2話ずつ)
  • 配信:Disney+(スター)独占
  • 話数:全9話
  • 演出:チュ・チャンミン(映画「王になった男」「拝啓、愛しています」/本作が初のシリーズ作品)
  • 脚本:チョン・ソンイル(「推奴-チュノ-」「今、私たちの学校は…」)
  • 主な出演者:ロウン(チャン・シユル役)、シン・イェウン(チェ・ウン役)、パク・ソハム(チョン・チョン役)、パク・ジファン(ムドク役)
  • 原作:なし(オリジナル作品)

Disney+初のオリジナル韓国時代劇シリーズ。全9話と短めながら、終盤の展開が話題になっている作品です。

宮廷でも王朝でもない”無法地帯”が舞台。新鮮でした!


3.結論(観るのを迷っている方へ)

時代劇好きにオススメの、異色の時代劇!

これが全9話を観終わった私の、いちばん正直な感想です。

宮廷の権力争いでも、王朝の華やかさでもない。金と物資が集まる無法地帯・京江が舞台という、これまでの時代劇にはなかった手触り。

無骨で泥くさい、この世界観。まさに“異色の時代劇”です。

この新しさ、ぜひ味わってみてほしいです。


4.見どころ

■ ロウンの新境地。目とアクションで魅せる

「恋慕」でロウンのファンになって以来、主要な出演作はすべて追いかけてきた私。その目から見ても、今回のチャン・シユルは過去作とはまったく違う役柄でした。

荒くれ者としての肉体的なアクションもたっぷり。甘い王子様のイメージを、いい意味で大きく塗り替えてきます。

しかもシユルは、実はセリフがそれほど多くない役。それなのに、目と表情だけで語る芝居がすごい。言葉数が少ないぶん、まなざしのひとつひとつが胸に刺さります。

私が思わず泣いてしまったのも、まさにそこ。冒頭で触れた2話のラストです。

ある人物と再会する場面なのですが、まだ二人の関係が明かされる前なのに、ロウンの目を見ただけで、その相手がどれほど大切な人なのかが伝わってきて、気づいたら涙が…。

その後も、怒りや悲しみといった激しい感情を、セリフではなく目だけで表現してみせる。まさに新境地で、役者としての幅がぐっと広がった印象でした。

もし序盤で止まりそうになっても、どうか2話まで。きっと景色が変わります。

■ シユルと交差する、実力派の共演陣

無法地帯・京江でシユルの運命に絡んでいくのが、シン・イェウン演じるチェ・ウンと、パク・ソハム演じるチョン・チョン(可愛い名前♡)。

チェ・ウン役のシン・イェウンは、「ジョンニョン:スター誕生」「100番の思い出」で好印象な俳優。今回も、男社会のなかで女だてらに堂々と渡り合い、交渉する姿がかっこいい

個人的には、もう少し彼女の出番が観たかったくらいです。

チョン・チョン役のパク・ソハムは、私は今回が初めまして。BL作品「セマンティックエラー」で知られる俳優だそうです。

そして、今回のチョン・チョンがすごく良かった…!理想と現実の間で苦悩する姿を、かっこよく演じていました

■ 脇を締めるパク・ジファンの存在感

もうひとり、どうしても書いておきたいのがパク・ジファン。ムドク役です。

「犯罪都市」シリーズや「京城クリーチャー」などでおなじみ、よく見かける名脇役。今回もかなりの存在感で、いい味出してました(笑)

ムドクは、かつて麻浦界隈を牛耳った実力者が今は落ちぶれたワルペ(無法者)…という、まさに彼の芸域が生きる役どころ。

義理より自分の生き残りが最優先で、追い詰められると途端に卑怯になる…と、かなり”やらかす”人物です。

でも、そんなムドクがどうにも憎めない。むしろ人間くさくて愛おしくなってくる。

そして終盤、その”やらかし”がまさかの形で効いてくるのですが…このさじ加減、ほんと絶妙。ここはぜひ、実際に観て確かめてほしいです。

■ 観終わったあとに効いてくる、”余韻”のラスト

ラストは、すべてをきれいに畳んで終わり…とはいきません。むしろ、この先に控える大きな時代のうねりを予感させる締めです。

観終わったあと、「あのラストにはどんな意味が…?」と、つい調べたくなりました。すぐにはスッキリさせてくれない、この引きの強さ。

そして何より、こんなに引き込まれてしまうと、つい続編を期待してしまう自分がいます。

あの余韻の先を、もっと観てみたい…!

この余韻の残し方こそ、タイトル『濁流』が効いてくるところ。ぜひ自分の目で味わってみてほしいです!


5.まとめ|濁流はこんな人におすすめ!

合うかどうかは、たぶん序盤をどう受け止めるかで変わってくる作品だと思いました。

もうひとつ感じたのが、この作品は”どこを軸に観るか”で印象が変わること。一緒に観ていた夫は「復讐劇がよかった」と言い、私は人間ドラマのほうに泣きました。

同じ一本でも、握る糸で景色が変わる。それだけ多層的な作品です。

最後に、どんな人に向いているのかをまとめておきますね。

✔ おすすめな人

・アクションも人間ドラマも、骨太な時代劇をがっつり味わいたい人
・ロウンのファン、彼の目の演技が観たい人
・王道とはひと味違う、異色の時代劇を楽しみたい人
・全9話でスパッと完結、一気見できる作品を探している人

✖ 人を選ぶかも

・序盤は暗く、暴力的なシーンも多め。最初の数話は人を選ぶかもしれません(=でも、そこを越えれば化ける、という前提つきの辛口ポイントです)
・恋愛は薄めで、人間ドラマが主軸。がっつりロマンスを求める人には物足りないかもしれません。

ちなみに暴力描写については、殺陣や時々の残酷シーンこそあれ、グロ耐性低めの私でも大丈夫な程度。過度に身構えなくて平気です。

最初の”合わないかも”を裏切って、気づけば涙と一気見。
ロウン目当てで観て大正解の時代劇!

序盤で判断せず、ぜひ2話まで。こんなにいい作品、もっと多くの人に届いてほしいです。

気になった方は、Disney+でチェックしてみてくださいね~♪